ひっかかりごと。

日常生活で引っかかったことを綴ります。

愛だの恋だの

私は昔、「愛こそすべて!」みたいな恋愛至上主義の痛い女子大生だった。結構やばい言動をしていたので、思い出すと滅茶苦茶恥ずかしい。人生で初めて彼氏が出来て、浮かれていたのもあるんだろうけど。

今は、愛も大事だと思うけれど、それだけじゃお腹が膨らまないと思っている。

今世間で話題になっている不倫も、最中は燃えるのかもしれないけど、後で冷静になったら「なんであんなことしちゃったんだろう」と絶対後悔するんじゃないかと思っている。

私は、リバースしちゃうとか酔った勢いでゴニョゴニョ、など一度もお酒関係でトラブルを起こしたことがないタイプの人間なので(お酒がそこまで好きじゃないっていうのもあるけど)、不倫は絶対にしないという不思議な自信がある。

そもそも恋愛なんて、今では錯覚・幻の類だと思っている。好きだと思っていた熱烈な気持ちだって、いつかは冷めてしまう。そんな一時の快楽のためにすべてを犠牲にするなんて、非常に馬鹿らしい。何、悲劇のヒロイン・ヒーロー気取ってるんだか、と思ってしまう。

もし晴れて不倫相手と一緒になったとしても、いつかはときめきのないありふれた日常がやってくる。ときめきを留めるためには、残されているのは心中しかない。そういえば、渡辺淳一の『失楽園』で、最後の章の警察による淡々とした二人の死体の報告が、妙に生々しく現実的だった。

 

恋愛至上主義なんて、本当にろくでもないものだ。「愛があればなにもいらない」と歌う安っぽいJポップにもお腹いっぱいだ。「お金より愛だ」と本気で信じている若者は今でもいるかもしれない。でも今の私にとって、それは真実じゃない。もし夫がニートで働く気ゼロだったら、絶対私は結婚しなかったし。お金と愛は比較する対象ではなく、違うベクトルの存在なんだと思う。もちろん、お金も愛も両方あるのが望ましいけれど。(個人的には、お金があり過ぎる人は高確率で浮気しそうなので、程々が良いと思うが)

それから、恋愛感情が情に変わることだって、私は全然悪いことだと思わない。それは当たり前のことだ。かつてのときめき欲しさに浮気する人も多いのかもしれないけれど、刹那的な快楽よりも落ち着きのある安心感の方が、実は得る方が難しいと思う。ドキドキする恋は一日あればできるものだけど、ほっとする安心感は長い月日が必要だ。

昔の少女マンガみたいな純愛に感動した少女だったのに、めちゃめちゃ冷めたリアリストな大人になってしまった。とにかく、今は恋したいと一ミリも思わない。ただただ、穏やかな日々を送りたいだけだ。

恋でしか高揚感やドキドキを味わえないなんて、ちょっと寂しいことだと思うし。それ以外のことにも楽しみを見いだせる、粋な大人になりたいものだ。