ひっかかりごと。

日常生活で引っかかったことを綴ります。

日本語しかできなくても、外国人に日本語を教えられるらしい。

今日、『もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら』という本を読み終わった。海外にいながらにして日本の本を気軽に読めるので、本当にkindle様様だ。日本語を初めて教える人のレッスン例を引き合いに日本語の教え方を丁寧に解説している本で、私にとってとても有意義な内容だった。

本書の中でもとりわけ印象的だったのは、「日本語しかできなくても外国人に日本語は教えられる」という件だ。私はてっきり語学が堪能じゃないと日本語教師になるのは難しいと思っていたのだけど、実は必ずしもそうでもないらしい。

例えば、「これはとけいです」と実物の時計を指さして意味を理解させたり、「これはとけいです」をマスターした後には「これはとけいですか?」と疑問を表す「か」を含め、文末の調子を上げて尋ねるような表情を浮かべて疑問文であることを分からせるなど、工夫次第で媒介語(日本語を教えるための言語)を使わなくても授業が成立するのだとか。

そしてむしろ、日本語しか使わない(直説法)レッスンの方がより効果的なのだとか。なるほど!「フランス語でしっかり文法について説明できるかな?」とちょっぴり不安になっていたけれど、初級レベルくらいならまず日本語のみで理解させる方が逆に良いのだ。特に海外だと学習者は日本語にふれる機会が少ないので、教師が少しでも多くの日本語を使うのがベストらしい。

その他にも生徒にしっかり考えさせることの大切さや教師の役割、楽しい授業を行うコツなど興味深い内容が盛りだくさんでした。

また、日本や日本語を外から見てみることを推奨していたけれど、この点に関しては海外暮らしの私はばっちりだ(否応なく日本人であることを意識させられるのでねえ)。

単純に読み物として面白いので、日本語教師になるつもりがない人にもおすすめできるんじゃないかなと思います。文体もポジティブな感じなので、読んでいると励まされます。

続編もさっそく購入したので、これから読もうと思っています。