ひっかかりごと。

日常生活で引っかかったことを綴ります。

日本語とフランス語、言葉に対する考察。

今フランス人向けの日本語の教科書を読んでいるんだけど、つくづく日本語は他人への気遣いが多い言語だなと思った。むしろ、それが根底をなしている言語だと言えるだろう。この本によると、例えば間投詞の「あの」一つとってみても、「突然話しかけて他人の領域に「侵入」することへのためらいと申し訳なさ」が表されているらしい。いやあ、こんな短い言葉一つに深い意味があるんだなあ!日本語を勉強する時、こういう文化背景がわからないとちゃんと理解できないだろうね。

 

それに比べて、フランス語は「他人への気遣い」がさほどない(英語もそうだろうけど)。日本人は曖昧に表現するけど(例えば遠慮するとき「すみません、私はちょっと…」と言うとか)、基本的に仏語ではストレートに表現する(「すみません、私はできません」とか)。

必要な情報しかない言語活動はシンプルで清々しいものでもあるけど、私はフランス語を話すとき、「何か意地悪に聞こえてないかな?」とちょっと冷や冷やする時がある。日本語的な敬語や気遣いの言葉が使えないから、つっけんどんに響きやしないかと気を揉んでしまう。そのため、表情や声色で冷たくならないように調節するよう心掛けている。

そういえば、「欧米の人は日本人と違ってはっきり言わないと理解してくれない」とはよく言われるけど、まあ一理あるだろう。でも、比較的ラテン系民族(イタリア、スペイン、フランス等)は言外のことを読み取ってくれるらしい。

フランス人とドイツ人との交際経験があるという人のブログで読んだけど、ドイツ人はいちいち言わないと理解してくれないけど、フランス人は言葉がなくても率先して行動してくれる、と言っていた。私は夫しか深くは知らないけど、確かに彼も言わなくてもやってくれることがあるなあ(言わないとわからない時もあるけど)。

言葉一つとっても、その国の文化がぎゅっと詰まっていて、なかなか興味深いものだ。