ひっかかりごと。

日常生活で引っかかったことを綴ります。

反省のポーズだけなら猿でもできるけど、本当の反省には時間がかかる。

 私自身はまだ読んでいないのだけど、『反省させると犯罪者になります』という本の感想のブログを最近いくつか読んだ。

ブログやアマゾンの情報を元に要約すると、「悪いことをした人にすぐ反省を求めるのではなく、まずじっくり自分自身と向き合うようにさせた方が本当の意味で犯罪が減るのでは?」ということを言っているのだと思う。なるほど、面白そうだ。今読んでいる本が終わったら読んでみようかな。タイトルはセンセーショナルだけど、言っていることはなんとなく納得できそうだし。

私は社会的に特別悪いことをした訳じゃないけど、「反省」について過去の自分にあてはまることがある。私は二十代前半の時、大失恋をした。数年つきあってきた彼氏に、きっぱりと振られてしまったのだ。

振られた理由は、私が重たい女になってしまったから。彼は仕事で忙しいにも関わらず、私は毎日電話をしたり「会いたい」と言いまくっていたのだ。当時は本当に彼に夢中だったから、相手もきっと私と同じ気持ちだと勘違いしていたのである。

振られてしまった後は、自分でもびっくりする程醜い感情が噴出していた。物騒な話だけど、本当に彼を殺してやりたいとさえ思っていた。友達に会えば彼の愚痴をぶちまけ、罵っていた。

その当時は、好きだった彼のことを憎む自分に一方で嫌悪感を抱いていたけれど、今になって思えばそれでよかったのかもしれない。自分の苦しみを胸に仕舞い込んでしまうよりも、ドバっと外に吐いてしまう方がずっと健全だ。

とはいっても愚痴を言ってスッキリ、とはならず、結局一年間くらいグズグズ失恋を引きずっていた。今でもあの頃の辛い気持ちがはっきりと思い出せるけれど、その一年間でずいぶん色々なことを考えられた。

失恋によって否定されてしまった自分自身を立て直し、新しい恋愛を始める気持ちになるよう色々試行錯誤した。そんな「心のリフォーム」期間に、いつしか私は彼を赦す気持ちが生まれていた。いや、むしろ感謝したいくらいの気分になった。そして、冷静に自分の悪かったところを認められるようになった。

こんな風に、きっと自分の悪いところを認めるのは結構時間がかかることなんだろうな。他人に「反省しろ」と促されるのではなく、時間がかかっても自分自身で自分の非を認めないと、本当に反省したことにはならないのでしょうね。

ちなみに、あの失恋で得た教訓を生かし、私は無事「脱・重たい女」することができました。以前より、パートナーのことをもっと思いやれるようになれたと思う。

今現在失恋で苦しんでいる人も、数年経てば意外と笑いながら当時のことを思い出せたりするから、きっと大丈夫ですよ。